わが社の製品「精練・洗浄システム」
今回のHanayamaマガジンでは、繊維専門誌「加工技術」の2017年新年号に掲載された当社の「精練・洗浄システム」に関して改めてご紹介いたします。
「加工技術」は、繊維素材・産業資材・不織布業界、および染色仕上加工業界、関連業界に向けて、ユニークな特集と、現場を中心とした事例紹介など、繊維業界の“革新”を支援する生きた総合情報誌です。
洗浄の目的
繊維産業は、工程別の分業体制を川の流れにたとえて
繊維原料をもとに糸を生産・加工する「川上部門」
その糸を織ったり染めたりして織物を生産・加工する「川中部門」
織物などを衣服などの最終製品へと生産・加工する「川下部門」
と呼ばれております。
その中でも、繊維産業で使用される水量の約80%は川中部門で消費されるといわれています。
中でも洗浄は高品質な製品を生産する上で重要な工程です。
洗浄の目的は油剤等汚染物の除去や染色性・堅牢度向上そして品質向上になります。
その洗浄方法は素材や目的によって多種多様ありますが、効率よく洗浄を行う事が最大のポイントだと考えています。
当社の精練・洗浄システムの特徴
タイプ | 特 徴 |
---|---|
ロール | 連続作業性にすぐれた効率的な精練、洗浄システム |
コンベア | コンベア上で強い液流による揉み効果を与える洗浄システム |
ドラム | 渦流と羽板等で揉み効果を有する精練、洗浄システム |
ボイルオフ | ハンギングバーを使った連続リラックス精練システム |
コルゲート | ノコギリ型傾斜板とシャワーを利用した節水型洗浄システム |
今後の目標
あらゆる精練、洗浄ユニットの組み合わせと薬液、洗浄水の供給、排液方法を再度模索し適切な装置を供給する事が当社の使命だと考えています。
品質を維持しつつ大幅節水・大幅省エネルギー・排水再利用等が今後の課題ととらえて、昨年、精練・洗浄試験用大型設備(下写真)を完成させました。
今後は最新技術の導入を図りながら、グローバル展開が可能な精練・洗浄システムの開発を加速させたいと考えています。
【完成した精錬・洗浄試験設備】