環境・エネルギー問題と当社の取り組み
繊維業界の現状
国内化学繊維業界は、近年順調に推移しています。
要因の一つに、中国の環境問題が影響しているといわれています。
中国繊維産地の環境規制が非常に厳しくなった事で、繊維加工場が大幅に淘汰され、アジアのテキスタイルビジネスに変化がみられています。
英国の科学技術者は、「2050年世界人口は約100億人に達するが食料危機は起こらない。全エネルギーの3割は太陽光と風力で補われる。自動運転車が都市の構造を一変させる。」と発言しています。
一方、世界の繊維ミル消費量も現在の約9千万トンが2030年には約1億2千万トンに増加すると予測されています。繊維が成長産業であるという証しだと考えています。
当社の取り組み
当社はこれまで、ユーザーと共に繊維加工機械の開発をグローバルに取り組んできました。
今後はより関係強化を図りながら、革新的な加工プロセスの共同開発的提案を増やしてゆきたいと考えています。
繊維産業がアジアからアフリカそして全世界に広まっていく折には、環境対策・省エネルギー対策そして自動化への対応が不可欠です。
当社はこれからも最高の洗浄システム、最高の脱水・機能性樹脂の付与・乾燥システムの開発に注力し、世界中で安心して使用できる機械の開発に努力してゆきたいと考えています。
表1. 世界の新規発電容量に占める各技術の割合
(出展:Bloomberg New Energy Finance, New Energy Outlook 2016)