生産性向上のために「見える化」を推進
必要なのは稼働状況を把握し機械故障を防止するシステムづくり
繊維加工業界では、生産性向上目的で、工程短縮、高速化、節水化、節電化、環境対策といったいろいろな対策が行われていますが、今後望まれるものは、装置やシステムの「見える化」だと考えています。
国内の繊維加工場はどこも人手不足であると同時に、加工やメンテナンスの熟練者が減少し工程管理が難しくなっています。複雑な加工においても、発生した問題箇所を素早く見つけだし、すぐに対処出来るシステムづくりがこれからの課題です。そのためにも、生地の状況把握は勿論のこと、加工している装置の状況把握(適正値での運転)が必要であり、加工場との共同作業も必要になってくるでしょう。
装置が正常に稼働するだけではなく、だれもが稼働状況を把握でき、機械故障の未然防止に繋がるシステムづくりが必要と考えています。
研究開発工場設立
昨年秋、当社は生産技術・評価技術の充実を目的に、本社工場近くに研究開発工場を設立しました。
「加工基礎データの蓄積」と共に「装置の見える化」に積極的に取り組んでゆく方針です。
(備考:(株)繊維社 発刊「加工技術」2019年1月号掲載内容より抜粋)