繊維産業と経産省の取り組み(3)
経済産業省や日本繊維産業連盟の活動方針より、これからは次のような取り組みが必要だと言われています。
コネクティッド・インダストリーの推進による付加価値の創出
繊維産業におけるサスティナビリティ
情報発信力・ブランド力の強化
構造改革の推進
人材の育成と確保
コネクティッド・インダストリーの推進は大手繊維メーカーやアパレルを中心に進んでいます。
例えばテキスタイルの物流、在庫管理、店舗販売等ではRFIDの導入で生産性の向上が図られつつあります。
サスティナビリティの面でも動きがみられます。
一例をあげると、日本が得意とするCFRPから炭素繊維を回収し、その炭素繊維を再利用する動きです。
この分野では自動車メーカー・航空機メーカー、電気メーカー、繊維関連企業が連携を取り、CFRP→炭素繊維→CFRPというリサイクルがスタートしています。
構造改革という面では、グローバルな一貫システムの確立と海外サプライチェーンの構築を図る繊維メーカーの動きが目立ちます。
日本の繊維産業を更に発展させるために、企業が協力して取り組む姿勢が望まれます。
RFIDとは
Radio Frequency Identification (近距離通信認識)の略で、電波を使って情報の保管と引き出しができるシステムです。
<RFIDの動作原理>
【テキスタイル企業の品質・生産性向上の例】
■品質管理
■在庫管理
■真贋判定
■防犯
■トレーサビリティ
■マーケティングツール
■キャッシュレス化に対応
(引用:オージー長瀬カラーケミカル㈱ 資料)