染色整理仕上機械など産業機械の設計・製造・販売
花山工業株式会社
自動車部品市場の動向
2020年代の自動車業界はCASEを中心に動くといわれています。 CASEとはConnected、Autonomous、Shared & Services Electricの頭文字をとった造語です。 自動車業界は今、100年に一度の大変革時代と言われており、システムはもちろんの事、内装系部材も急速に進化しています。 中でも一番大切なことは搭乗者の安全確保で、様々な安全感知システムが搭載されつつあります。 しかしこれだけでは安全性が不十分なので、エアバッグ等に関しても更なる進化が望まれます。 今回は自動車部品市場及び代表的内装系部材であるエアバックモジュールの生産量の推移について考察します。
自動車部品の世界市場
自動車の生産台数は新興国で好調である一方、欧米や中国では環境規制などを背景に車体の軽量化、 部品の電動化や電子制御化による燃費向上など高付加価値化が図られています。  当社の顧客には内装系部品生産に関係している企業が多くありますが、下図に示す様に今後も成長が期待できます。 (出所:(株)富士キメラ総研)
エアバッグモジュールの生産数量推移
2019年の累計生産量は、前年比数量で97%、金額で91%でした。 2019年度の新車販売台数が前年比5%減(8010万台)だった事を考えると大幅な生産ダウンにはなっていないと考えられます。  理由としては1台当たりの装着数増加や、新興国での装着義務化が影響していると推測します。  2020年度(1~3月)の生産状況は、自動車業界が新型コロナ感染の影響を大きく受けた事もあり、前年比約8%減で推移しています。  (出所:経産省統計) 中期的にみるとエアバッグモジュール/インフレーターの2025年市場は、1兆4,579億円(2015年比110%)と予測されています。  国内のエアバッグ素材・生産メーカーは、このところ各社が増産計画を打ち出しており、今後も世界トップシェアを維持していくものと期待しています。