カーボンニュートラルやサーキュラーエコノミーが重要視される中、染色整理加工業界は大きな転換期に入っています。20年以上前に導入した装置がまだ多く稼働している国内企業では、設備のメンテナンスや更新が必要な時期を迎えました。

駆動部の老朽化や部品の生産がストップされてしまった制御システムなど課題は多岐にわたります。近年は過去に納入した当社設備の修理、改造、増設などの依頼が増加しており、この2，3年は約40%がそれらに関連した受注内容となりました。

客先の業態が変わり、ハイレベルな設備依頼も多々ありますが、顧客との信頼関係を一番に考えながら、将来を見据えた企業活動に努めてまいります。


最近は顧客と共同で装置やシステム開発を検討するケースも増えています。当社に大型試験設備はありませんが、幅1ｍ程度の生地であれば連続精練や洗浄試験が可能です。また、連続ソーパーの他にバイブロワッシャーやコルゲート型洗浄装置を備えており洗浄性の違いを評価できます。その他、グラビアコートやナイフコート、ロールコート等のコーティング試験も可能。特殊な試験としては超音波カット機による生地のカット試験や、超音波洗浄試験装置を用いたラボの超音波洗浄試験ができます。

これからも顧客と共に新技術の開発を推進してゆきたいと考えています。