染色整理仕上機械など産業機械の設計・製造・販売
花山工業株式会社
福井県染色整理加工数量の推移(2022年の動向)
2022年(1~9月)の染色整理加工量、織布生産量の推移を紹介します。
織物の染色整理加工数量(累計)は、2019年比(-16%)、2020年比(+4%)、2021年(+8%)となっており、2019年比ではマイナスですが、回復傾向がみられます。ニットの染色整理加工数量(累計)は、2019年比(-2%)、2020年比(+23%)、2021年(+8%)と回復が早く、9月度は過去4年間で最高を示すなど2019年並みに戻りつつあります。 
一方、織布の生産数量は、2019年比(-23%)、2020年比(-6%)、2021年(+2%)と回復が遅れていますが、今秋以降は受注が急回復し年内はフル生産状態と聞いています。
織物の染色整理加工数量推移
ニットの染色整理加工数量推移
織物の生産数量推移
確固たる技術で生産量の維持向上を

2022年は染色整理加工数量、織布生産数量共に回復傾向がみられ、特に合繊ニット素材の回復が早いように感じます。
日本染色協会のまとめでは今年1月~5月の染色加工量は前年比で織物は-0.6%、ニットは0.3%増と報告されていますが、 福井県では同期間に織物約8%、ニット約10%増加。これは常に高付加価値製品の開発に注力している北陸産地の成果ではないかと考えております。
2023年の生産量予測は困難ですが、これからも成長が見込める合繊分野で確固たる技術と生産量の維持向上を期待します。