福井県の繊維生産量統計2024
2024年(1~9月)の織物生産量及び染色整理加工量の統計を紹介します。2019年に発生した新型コロナ禍の影響で2020年は大幅に生産量がダウンしましたが、その後もあまり回復が進んでいない状況です。特に合繊織物生産量は2021年以降も減少傾向に。染色整理加工量も明確な回復傾向はみられませんが、減少傾向は一段落の状況で特にニット関連は回復傾向がみられます。今年前半は自動車関連素材がメーカーの不正問題で落ち込みましたが後半は輸出素材も含め回復が期待できます。
(引用:福井県産業動態調査)
(単位:百万㎡)
染色整理加工量を前年同期比でみると、織物はマイナス5%、ニットはマイナス8%です。 これは経産省の染色整理加工統計資料(1~9月)とほぼ同じ減少率であり、北陸産地(福井)だけがマイナス成長ではないと判断できます。 現在北陸産地では、織機や糸加工機の更新、グローバル認証の取得など輸出に向けた対策が積極的に進められていることから今後の飛躍に期待したい。
織物生産及び染色整理加工の生産量推移(福井県)
(引用:福井県産業動態調査)
生産量実績(1~9月累計)
2019年 | 2020年 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | 2024年 | |
織物生産量 | 161 | 132 | 122 | 124 | 117 | 115 |
(指数) | 100 | 82 | 76 | 77 | 73 | 71 |
織物染色加工 | 285 | 231 | 222 | 240 | 238 | 227 |
(指数) | 100 | 81 | 78 | 84 | 84 | 80 |
ニット染色加工 | 91 | 72 | 82 | 89 | 91 | 84 |
(指数) | 100 | 79 | 90 | 98 | 100 | 92 |
今後の飛躍のために
染色整理加工量を前年同期比でみると、織物はマイナス5%、ニットはマイナス8%です。 これは経産省の染色整理加工統計資料(1~9月)とほぼ同じ減少率であり、北陸産地(福井)だけがマイナス成長ではないと判断できます。 現在北陸産地では、織機や糸加工機の更新、グローバル認証の取得など輸出に向けた対策が積極的に進められていることから今後の飛躍に期待したい。