わが社のジッガー染色機
今回のHanayamaマガジンでは、当社のジッガー染色機について詳しくご紹介します。
*その他 全自動タイプのジッガーも生産されている。
ジッガー染色機(Jigger)とは
拡布状で染液中のガイドロールを通して、2本のローラー間で交互に巻き取りつつ染色を行なうバッチ式染色機です。浴比が小さく省エネルギー型ではありますが、生産性が低いというマイナス面があります。
当社の経緯
当社は1960年代よりジッガー染色機を生産販売しており、累計販売台数は千台以上と国内トップです。
最も販売台数が多かったのは1970年前後で、今でも当社を代表する商品になります。
その後は新合繊の出現やアジア諸国の急成長に伴う輸入品増加の影響で国内需要は急減しましたが、近年はコーティング加工やラミネート加工商品が流行したことで、加工工程中で皺発生の少ないジッガー染色が見直されています。それに伴い、この染色機を保有している加工場は最近忙しくなっているときいております。
ジッガー染色機の種類と特徴
種類 | 用途 |
---|---|
常圧タイプ | 主にナイロン織物の染色加工に使用される。 最近流行の織物生地のカバン素材はジッガーで染色された後、 防水性樹脂をコーティングされている商品が多い。 |
高温高圧タイプ | ポリエステル織物(タフタ等)の染色に使用され、 高温130℃の染色が可能な機種である。 |
当社ジッガー染色機の特徴
北陸を中心に国内外で主に常圧タイプ(ナイロン織物用)の採用が多く、40年以上経過した昨今でも多くの機種が稼働中です。
【特徴】
① 顧客からの信頼性が高い。(国内で最大の納入実績)
② 安定したロール回転や適切なスピードコントロールが可能な為、均染性が得られ易い。
③ 薄地から厚地にいたるまで染色加工の再現性がよい。
④ 加工場のニーズに適した仕様に対応可能。
⑤ 長期間の使用に耐える堅牢なシステムに設計されている。
⑥ メンテナンス体制が充実している。
当社ジッガー染色機の外観