環境認証制度について(2)
MSC(水産物に関する認証)に関して紹介します。
No. | 認証名 | 主な内容 |
1 | FSC認証 | 森林・林業及び森林生産物に関する認証 |
2 | MSC認証 | 水産物に関する認証(生産、養殖、流通 各段階にて) |
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3 | GAP認証 | GAP運用農場で生産された農産物に関する認証 |
4 | GOTS認証 | オーガニックテキスタイル素材に関する認証 |
MSC認証とは (Marine Stewardship Councilの略)
その商品に使われている水産物が、持続可能で環境に配慮した漁業で獲られたことを示す認証制度です。
現在世界中で魚の獲りすぎが大きな問題になっています。
魚は生き物ですから、泳がせておけば、自然に卵を産み、成長し、増えていきます。
増えた分だけを獲っていれば、毎年獲っていても減ることはありませんが、卵を抱えた親の魚や、これから親になる小さな魚を一網打尽にしてしまったら、魚は次の世代を残していくことはできません。このように海から魚がいなくなってしまうのを防ぐために漁業者だけではなく、流通加工業者や小売店と協力して、消費者が「持続可能な水産物」を選ぶことができる仕組みづくりをしています。
MSCのしくみ
漁業認証(漁獲に関するもの)とCoC認証(流通・加工業)の二つの認証制度により水産物の持続可能性を確保しております。
認証された魚類はグローバル展開がしやすいメリットがあります。
直近の話題として、今年1月末にノルウエー産のサバが、漁獲量オーバーと判断されMSC認証の一時停止処分を受けました。