環境認証制度について (4)
GOTS(オーガニックコットンに対する認証)に関して紹介します。
No. | 認証名 | 主な内容 |
1 | FSC認証 | 森林・林業及び森林生産物に関する認証 |
2 | MSC認証 | 水産物に関する認証(生産、養殖、流通 各段階にて) |
3 | GAP認証 | GAP運用農場で生産された農産物に関する認証 |
4 | GOTS認証 | オーガニックテキスタイル素材に関する認証 |
---|
GOTS(オーガニックコットンに対する認証)とは
オーガニックコットンとは有機農法で栽培されたコットンのことです。
この認証では、
・原料がオーガニックであること
・環境・社会的に責任ある製造方法であること
・トレーサビリティーがあること
・正しくラベリングされていること
などの基準が定められています。
オーガニックコットンの世界生産量は約10.6万トンです。
これは全綿花生産量(2500万トン)の0.5%と非常に少ない生産量です。
オーガニックコットンの最大の生産国はインドで約51%を生産しています。
綿花の生産には大量の水や農薬が使用されています。インドの綿花畑は耕地の5%に過ぎませんが、その僅かな土地にインド全体で使用される農薬量の54%が使われているとの報告もあります。また栽培従事者の多くが貧困層と言われておりフェアトレ-ドも重要な課題です。このような事情により、世界レベルで地球環境にやさしいオーガニックコットンの生産拡大を支援する動きがあります。
オーガニックコットン生産量比較(合計10.6万ton)
(引用:OrganicExchangeReport2007-2008)
参考文献
・NPO法人日本オーガニック協会資料
・Textile Exchange Farm & Fiber Rrport2011-1013
備考:今回紹介した以外にSEK認証、COSMOS認証、バイオマス認証、ファエトレード認証、ブルーサイン認証等我々を取り巻く環境には多くの認証制度が発足している。これらはすべて安全性や環境対策を目的とした認証である。