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コーティング機
素材に付加価値をつけるコーティング機
傘やスキーウェアの撥水やエアーバックなどで使われる目止めなど、生地に機能をもたせ、付加価値のある素材にコーティング加工します。コーティング方法の選択肢も6種類。加工生地、塗布する樹脂に対応した適切なコーティング機を提案いたします。
溶剤の性質 | コーティング | 方法 | 塗工量 |
---|---|---|---|
高粘度樹脂 アクリル ポリウレタン ラテックス |
ナイフコーター![]() |
Doctorの刃先が鋭角で、樹脂を掻く方法floating法やOn knife法がある | 10-30g/m2 |
パイプコーター![]() |
Doctor の刃先が鈍角で、樹脂をクリアランス分付与する方法 | 50g-100g/m2 | |
グラビアコーター![]() |
Gravure roll にて樹脂の体積が管理され、柄を印刷するように押し付け樹脂が付与される方法 | Gravure cupによる | |
ロールコーター![]() |
Rollとrollの間にクリアランスを設け樹脂を流し込み、クリアランス(厚み)の 加圧により樹脂を浸透させる方法。不織布などのBase Coatに用いられる。 | ||
低粘度樹脂 | キスコーター![]() |
生地の片面に樹脂を擦り付けるように付与する方法。撥水樹脂など片面樹脂加工に用いられる。 | |
ディッピングコーター | 生地を樹脂の中に含浸させ、その剤を糸(生地)の表面に 皮膜を張るように乾燥させる方法。帯電防止剤、柔軟剤等で用いられる。 |
使用する溶剤の性質を見極めた安全対策
当社がコーティング機で一番配慮していることは安全規格です。
コーティングする溶剤の性質によっては、80度くらいで引火してしまいますので、安全対策をとることが重要になります。例えば、布を通しているときにゴムロールとの間に静電気が発生してしまう場合、引火防止のために除電テープや除電バーを用いて静電気が起きない対策をしています。
塗布する樹脂にあわせた最適なコーティング方法
高粘度樹脂をコーティングする場合、それぞれ生地の目付け(重量…g/m2)によりその樹脂の塗工量を計算しながら加工をしていきます。
主に、ナイフコーターではベースコートとして、パイプコーターではトップコートとして、2回のコーティングにより仕上げることが多く、グラビアコーターは主に最後の塗工量調整か、もしくは、ラミネートの際の接着剤の付与として用いられます。
ロールコーターは、用途が限られており一般的ではありませんが、不織布などのベースコートに使用されます。
コーティングラインとしてトータルでご提案
コーティングの作業は、下図の工程で一ラインになります。
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納入実績
年代 | 台数 |
---|---|
1981年~1990年 | 0 |
1991年~2000年 | 5 |
2001年~2010年 | 9 |
2011年~2019年 | 25 |
計 | 39 |