カット機
使用する生地の性質・最終製品品質などから お客様に最適なカット機をご提案
生地をカットする方法には、セラソニックカットやヒートカットがあります。溶着の必要性がある/ない、その溶着度が強い/弱いといったお客様の希望するカットの最終品質で最適な刃を選ぶ必要があります。 また、切れる/切れないという点で生産量に対しての必要速度の選定も必要になります。 当社は、最終製品品質や、生地の性質や材質、密度などを元に、お客様と十分な打ち合わせを重ね、最適な一台をご提供します。作業を中断、再開しても断面がスムースで連続作業可能 熱可塑性素材のカット専用機 セラソニックカット機
セラソニックカット機とは、セラミックの特性と新開発超音波溶断を組み合わせた熱可塑性素材(合成繊維・天然繊維・不織布)のカット専用機です。 熱可塑性素材ならば生地の品質・厚み・形状、また、生機・製品を問わず、超音波の振動で布の耳の切断・除去を行います。ヒートカット機に比べ「溶融玉」「黄ばみ」「焼け」がないので仕上がりが綺麗です。布の断面がなめらかで肌触りが良いため後工程の無駄がありません。特殊スキルがなくても専門家並みのカットができる
特殊開発したセラミックホーンの超音波によって布を叩き切り、熱を加えて断面を溶かし、布の耳をほつれないようにします。生地カットに最適な周波数(28KHz)と周波数自動追尾装置、定振幅制御装置を装備し、取り扱いも非常に簡単でカットミスがありません。刃先は刃物とは違い、誰でも安心して作業を進められます。また、生産中に機械が停止してもカットを昇降する必要がなく再度スタートできるので、布地の断面はスムースで生地カットの幅が安定したまま連続して作業ができます。
カット機のスタンダードに
カット面が非常になめらかになることから主に膝裏カットやアバヤ、トーブといった民族衣装用のカットに用いられています。Filament織物加工場にて、日本、インドネシア、タイ、中国と1994年から2014年までに70台の実績があり、膝裏カットや中東向けの生地カットについては当社のカット機がスタンダードになる程です。
セラソニックカット機の特徴
- 耐摩耗・薬品性のセラミック刃先と発熱の少ない特殊合金を接合した特殊開発のセラミックホーンを使用。
- 超音波振動によって布を叩き切り、熱を加えて断面を溶かすことでほつれないよう加工。
- 熱可塑性素材(合成繊維・天然繊維・不織布)のカット専用機。
- カットポイントの幅を変えることができる。
- ホーンを増やせばカットポイントを増やすことができ、必要寸法に切断可能。
- 従来機に比べ1.5~2倍に作業速度がアップ(自社従来機比較)
- カットスピードが速いため、生産効率が上がりコストダウンに。
- 消音対策を施し、超音波振動によるカット機特有の動作中の騒音を消音。
- 省電力でスパークによる感電及び火災の危険性がない。
- 作業者への電波障害も殆どありません(電波管理局申請必要)
- 治具のランニングコストは大幅にダウン。
ヒーターと刃を一体化して省エネを実現 溶着に優れた ヒートカット機
ヒートカット機とは、超音波では向かないアセテート、トリアセテートなど半合成繊維を電熱により耳切断、幅切断をする装置です。刃に特殊鋼を使用することで、カット面はしっかり溶着され、後工程で無駄がでません。ヒーターと刃を一体化することで効率が上がり、低電圧(電圧12V)でも安全な作業が可能になりました。省エネに対応しコスト削減に貢献します。また、省エネタイプであることと、刃の構造が比較的シンプルであることによって生産量とその溶着強度においては安定した生産が可能です。ヒートカット機の特徴
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納入実績
セラソニックカット機 | ヒートカット機 | ||
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年代 | 台数 | 年代 | 台数 |
1981年~1990年 | 2 | 1981年~1990年 | 6 |
1991年~2000年 | 14 | 1991年~2000年 | 18 |
2001年~2010年 | 44 | 2001年~2010年 | 12 |
2011年~2019年 | 26 | 2011年~2019年 | 3 |
計 | 86 | 計 | 39 |